あなたは会議の場で参加者が自分の意見ばかりを主張しまとまりのない時間を過ごし、結局何も決まらなかったというような体験をしたことはありませんか？

参加者ひとりひとりの意見は自分自身の経験に基づいた内容で、言っていることに嘘はありません。各々が自分の成功体験を主張し、今回のプロジェクトでも自分の意見を採用するのが一番だと主張します。

最初は自分の主張の正しいことをアピールしていますが、そのうち他人の意見を批判するようになり、非常に気まずい雰囲気になったりします。

柔軟性とは？

柔軟性とは、自分の意見や固定概念に固執せずに、状況に応じて臨機応変に対応することです。

「もっとも柔軟な行動を取る」とは、もっとも多くの意見を受け入れ臨機応変に対応出来いる器の広い人物という事になります。

自分の意見にばかり固執していると、その場の他の人達の同意を得ることが難しく、その場をコントロール出来る立場になれません。

仮に、その場で自分の意見を無理やり通したとしても、周りの人はあなたに対して信頼感を持つことが出来ないので、その場をコントロール出来ることは出来ないのです。

日本の武道の精神を表す言葉に「柔よく剛を制す」という考え方がありますが、正に柔軟であることが優れていることを表しています。

柔道や合気道などを見たことがある方なら納得されるかと思いますが、大きくて強そうな人を見た目は小さく勝てなそうな人が、相手の力を利用して面白いように投げる姿は気持ちが良いものです。

ビジネスの世界でも、柔軟性は非常に重要な要素です。

現代はグローバル化しており、今までの日本だけで競争してきた基準では世界では勝てない様になって来ています。

例えば、マーケティングでは「もっとも柔軟な行動を取ることが出来る人がその場をコントロール出来る」が売上に連動しています。

私が認定インストラクターを努めた経験のある世界No1マーケッターであるジェイ・エイブラハム氏の話です。

ジェイ先生が部下といくつかのキャッチコピーについて、どのキャッチコピーが売上をあげることが出来るか検討していた時の話です。

そこには20個ほどのキャッチコピーが並んでいました。

その中から、世界No1と言われているジェイ先生が１つキャッチコピーを選びました。

そして、部下もその中から１つのキャッチコピーを選びました。

2人の選んだキャッチコピーは、同じではありませんでした。

そこで2人は、それら全てのキャッチコピーについてテストを行ってみました。

2人のどちらの選んだキャッチコピーが一番売上を上げたのか？

その結果は、ジェイ先生の選んだキャッチコピーは3位、部下の選んだキャッチコピーは5位でした。

この結果から、ジェイ先生は、テストで1番結果の出たキャッチコピーを採用したそうです。

この話を聞いた時、だからジェイ先生は世界No1と呼ばれるマーケッターなんだなと私は思いました。

なぜなら、ジェイ先生は世界No1マーケッターと呼ばれる程、とてつもない売上を作った実績のある人物です。

なので、自分が選んだテストでは3番だったキャッチコピーを使うことも出来たはずです。

しかし、ジェイ先生は自分の選択に固執しなかったのです。

「全ては市場が決める」とジェイ先生は言いました。

まさに、この言葉こそ「もっとも柔軟な行動を取ることが出来る人がその場をコントロール出来る」ということなんだなと、納得させられました。

器の小さな人間は、自分の正しさを主張したがります。

しかし、世界Ｎｏ１マーケッターであるジェイ先生は、市場に対して非常に柔軟に対応出来るからこそ、世界のマーケット市場という場をコントロールし、結果を出し続けているんだなと理解しました。

ＮＬＰは天才をモデリングする心理技術です。

あなたも、さまざまな意見を包み込む柔軟性を活用し、欲しい結果を手に入れましょう。