【見方を変えることで、可能性を広げる】



NLPのリフレーミングとは、物事を見る視点を変えることで、違った受け取り方ができるようになることをリフレーミングといいます。



リフレーミングと似たような言葉でポジティブシンキングと言う言葉がありますが、ポジティブシンキングとリフレーミングは意味が違います。



ポジティブシンキングとは、どんなことも前向きに捉え様と言う考え方ですが、リフレーミングは、必ずしも前向きに捉える必要はありません。



リフレーミングの考え方は、視点を変えれば意味も変わると言うもので、物事をいろいろな視点で見る考え方であり、必ずしもポジティブでなくてはいけないと言う制限はありません。



リフレーミングには、ポジティブやネガティブといった表面的なものだけではなく、物事を柔軟に受け止める、あなたの世界観を広げてくれます。



リフレーミングのスキルを学ぶことによって、物事に肯定的な意味付けができるようにもなります。



有名な例としては「コップ半分の水」があります。



コップに水が半分だけ入っています。



こらを



「コップに半分しか水が入っていない」



と表現するのと



「コップに半分も水が入っている」



と表現すののでは、受け取る印象が変わって来ますよね。



この様に、物事の表現（フレーム）を変えてあげる事で、相手の受け取る印象を変える事が出来てしまいます。



2つのリフレーミング



「状況のリフレーミング」

「内容のリフレーミング」



「状況のリフレーミング」とは、ある行動が、他のどのような状況ならば役に立つのかと状況や背景の枠組みを見直すことです。



例えば、図書館の中で、大声で話す人は、迷惑な人ですが、飲み会の場で大声で話す人はムードメーカーとして役立ちます。



このように、状況が変わればデメリットがメリットに変わります。



「内容のリフレーミング」とは、その物事には他にはどんな意味があるだろうかと新しい内容を作る枠組みです。



例えば、仕事をクビになった場合。



自分が本当にやりたい仕事をやり始めるチャンスだ、どう考えることもできます。



または、会社の都合で首にさせられたので、自分で止める場合よりも退職金が多くもらえてラッキーだ、と考えることもできます。



簡単な表現をすると、ピンチはチャンスだと言うフレームです。



リフレーミングを実践する6つのテクニック



1、言葉の定義をリフレーミングする



このリフレーミングは、言葉の定義や、意味を変えて、行き詰まった状況を打破します。



例えば、「頑固」という言葉に対して「自分の考えをしっかり持っている人」と定義することで、ネガティブなイメージから、ポジティブなイメージに変わります。



例えば、「優柔不断」と言う言葉に対して「柔軟な対応ができる人」と表現することもできます。



2、AS IF （アズ　イフ）フレーム



このフレームは「もし〜できたら」と言う問いかけをすることで、行き詰まっている状況から、可能性を広げることが出来るフレームです。



例えば、「私はできない」と行っている方に対して「なるほどあなたにはできないんですね。しかしもしできるとしたらどんなことが可能ですか？」と出来ないと思った事でさえ、出来る可能性を発見出来ます。



3、時間軸でリフレーミングする



時間軸でのリフレーミングは2つあります。

1つは「未来から見た今のリフレーミング」



例えば、「10年後の成長して、あなたから今のあなたにどんなアドバイスができますか？」



もう1つは「今でよかったのリフレーミング」



例えば、「失敗したのが今でよかった。もっと当たったらば、大惨事になっていた」



4、「Want 」でリフレーミングする



このフレームでは、「その代わりにどうしたい？」と質問します。



例えば、仕事で行き詰まっている相手に「で、君はどうしたいの？」と問い掛けて、打開策を模索します。



5、メタファーでリフレーミングする



例えば、部下が失敗した時、バスケットの神様マイケルジョーダンの「失敗が強くする」という例え話（メタファー）で失敗はダメではないとリフレーミングします。



6、解体してリフレーミングする



思い込みという枠組みを解体するリフレーミングです。



例えば、「やった事全部ダメだ」と言う部下に「何度やったの？」と質問してみると、実際には1、2回しかやってなかったりして、そんなにたくさん失敗してなかったりします。



以上、リフレーミングのテクニックを紹介しました。



このように、フレームを変えることによって可能性を広げることができます。



リフレーミングを上手に活用して、否定的な行動パターンを肯定的な行動パターンに変化させていきましょう。



NLPには、このような人生を豊かにするテクニックがたくさんあります。