あなたを天才にするNLPの前提（1/12）

NLPは1970年にアメリカのリチャードバンドラーと場グリーン大によって創設されたものです。現在ではアメリカに留まらず全世界に広まっていきました。

参考にした天才たちが普段からどのようなことを考えて、 どのような問いを自分にしているのかを中心にしてまとめられたものが、13の前提と呼ばれるものになります。

この13の前提は NLP の哲学でありその信念でもあります。

NLPを要するためにも、この NLP の前提13を理解しておくことが必要となります。

前提１，人は自分の地図に反応しているのであって、現実そのものに反応しているわけではない。

例えば違う二人の人間が同じ道を通ったとします。その体験を地図に書かせた場合、二人の書いた地図は全く同じものではないという意味です。

人によって見るものも違えば感じるものが違います。なので同じルートを通ったとしてもその地図上に表現されるものは変わってくるということです。

現実はひとつですが、地図はその経験した人の数と同じだけ異なったものが存在するということです。

これは私達が日常生活の中でわかっているようで分かっていない事実です。

どういうことかと言うと、私たちは同じ職場で同じ体験をします。

上司と部下で同じ空間で同じ仕事をしていたとしても、その調子が注目しているものと部下が注目しているものでは全く違うことに注目しているということがあり得るのです。

なので、同じ空間同じ時間を過ごしたとしても、日誌に書かれる内容は全く異なる内容が記述されることになるのです。

現実は一つですが、その現実に対して人間の数だけ色々な体験が存在することになるのです。

違う表現をすれば、 A さんとBさんが同じ道を散歩したとして、その経路を地図に起こした場合全く違う地図になる可能性があるということです。

そしてそれは、お互いにとっては正しい地図であり、相手が見た場合、間違った地図となるのです。

NLP では、 ではこの個人の体験の違いのことを「地図は現実ではない」とも表現されたりします。

なぜこのようなことが起こるのかといえば、 人間が物事を認識する時に「削除」「歪曲」「一般化」という仕組みが働くからです。

私たちは「経験」記憶するのに現実をそのまま記録する事が出来ません。あまりにも情報量が多いからです。なので無意識的に「削除」「歪曲」「一般化」が行われることになります。

故に、 一人一人の経験の違いが、認識の違いとなり、ここに個性が出来上がります。

なので NLP の前提として、全ての人が異なる「地図」 持っているという考え方になります。

「地図」は経験から作られた「あなただけの色眼鏡」と表現することもできます。

その意味からも、認識することは不可能です。

だとすれば、 そもそも一人一人が異なる地図を持っているので、言葉のすれ違いは当たり前と言う前提のもとに、相手とのコミュニケーションをすることが重要になるのです。

多くの人は自分の経験は他人も同じ経験をしていると言う誤った認識をしています。

自分の見た景色を他人も見ていると信じているのです。

しかし実際は全く違う色眼鏡で世界を見ているという状況なのです。

それでは、 私たちの「色眼鏡」を作る脳の仕組みを理解してみましょう。

削除

人間の中枢神経には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を通して毎秒200万個以上の情報が入力されていると報告されています。


もしもこれらの全ての情報を意識の上で処理していたならば莫大なエネルギーと時間を使うことになります。

そのため、脳の処理能力の負荷を回避する仕組みとして削除が起こります。

結果として、事実ではなく覚えていることでしか私たちは物事を評価することができません。

歪曲

歪曲とは、物事を歪めて取る能力です。

現実にはないものを作り出す創造力を発揮する能力でもあります。

歪曲の能力によって、 音楽文学作品などを楽しむこともできます。

暗闇に美しく飛んでいるホタルを見て、人魂だと認識するのも、この 物事を歪める能力の1つです。

例えば、 相手が 本当は発言していない内容について、相手の表情から勝手に想像してしまうのもこの歪曲の能力の1つです。

一般化

一般化とはある一つの出来事や 体験をもとにして、自分なりにルール化してしまうことです。

私たちの多くの行動は、 過去に経験した類似の行為から成り立っています 。

良い意味で、私たちの信念は一般化であり、私たちが以前に体験したことを基盤に未来を予測する方法を与えてくれます。

悪い意味では、ある男性に騙された女性が、 男性は嘘つきだというような認識になるのも一般化です。

以上削除」「歪曲」「一般化」が現実を個人の経験に変換し、多くの誤解を生じさせているのです。

NLPでは、この一人一人が異なる地図を持ち、それぞれ異なる色眼鏡をしていることを前提条件としているのです。